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2021.07.20

産官連携で函館の天然ガゴメ昆布を守る昆布の森再生プロジェクトを発足養殖ガゴメ昆布の利用向上の仕組みを構築へ

地域・企業共生型ビジネス導入・創業促進事業を活用し2021年7月より開始

ヘルスケア価値の提供を通じて社会に貢献するシオノギヘルスケア株式会社(本社:大阪府大阪市 代表取締役社長:吉本 悟、以下シオノギヘルスケア)は、2021年7月より北海道道南地域函館市にて令和3年度経済産業省補助事業の「地域・企業共生型ビジネス導入・創業促進事業」(以下、本補助事業)を活用し、絶滅の危機にある天然ガゴメ昆布の保護と養殖ガゴメ昆布の利用を向上させることを目的とした「昆布の森再生プロジェクト」を北海道函館市(市長:工藤 壽樹)と産官で連携し開始します。
昆布の森再生プロジェクト

昆布の森再生プロジェクトとは

昆布の森再生プロジェクトは、ガゴメ昆布の利用を天然から養殖へ切り替えることで、天然ガゴメ昆布を保護・再生させることを目的としています。その中で本補助事業を活用した取り組みでは、養殖ガゴメ昆布の収穫後の乾燥工程を簡略化し、漁業者の作業負担を軽減することで生産性を向上させる仕組みを構築し、養殖ガゴメ昆布の普及を推進することを目指します。また、北海道道南地域の課題である天然ガゴメ昆布の保護によりガゴメ昆布の生産量を回復させたいと考えています。今回、函館市、北海道立工業技術センターとの産官連携により、ガゴメ昆布の再生活動に取り組む予定です。

昆布の森再生プロジェクト実施の背景

 海水温の上昇などの影響で天然ガゴメ昆布の生産量はピーク時の1%以下に減少しており産地消滅の危機に直面しています。そのため今まで主流だった天然から養殖ガゴメ昆布へ利用を切り替え、天然ガゴメ昆布を再生させることを目指して本プロジェクトは発足しました。現状、養殖の利用促進には複数の課題があります。例として、ガゴメ昆布は収穫してから各漁業者が個人宅で1枚ずつ乾燥させる工程があり、収穫直後のガゴメ昆布は水を吸って重く、非常に重労働かつ乾燥スペースが必要なため生産効率が悪いという課題があります。本補助事業を活用した取り組みでは、この生産効率に関する課題を解決します。本取り組みでは、シオノギヘルスケアと取引のある宏輝株式会社を実証実施法人とし、シオノギヘルスケアは実証連携法人として活動します。

本補助事業を活用した昆布の森再生プロジェクトの取り組み

①未乾燥昆布の乾燥工程における効率化

これまで各漁業者が個人宅で、手作業で行っていた昆布の乾燥工程を効率化します。ガゴメ昆布は「フコイダン」という成分を多く含むことから、サプリメント等の加工食品の原料として多く使用されています。最終的に昆布は粉砕して使用されるため、出汁等に使用される伝統的な昆布とは異なり、1枚ずつの丁寧な乾燥作業は必要ありません。重労働の一因となっている昆布の乾燥作業を効率的に行うための手法を確立します。

②未乾燥昆布の冷凍保管による繁忙期の作業負担軽減

繁忙期の昆布の乾燥作業の作業時期を分散化し効率化するために、収穫したガゴメ昆布の冷凍保管を検討します。冷凍保管が可能になると、ガゴメ昆布の収穫時期は収穫にのみ専念することができます。また、冷凍保管したガゴメ昆布を閑散期に乾燥させることで、閑散期の就業機会を生み出すことも可能となります。

③乾燥昆布の評価方法の確立

上記の乾燥工程の効率化により得られた乾燥昆布が、メーカー等の需要者が求める品質となっていることを検証するための評価項目と分析手法を設定します。従来の丁寧な乾燥方法と品質の差がない事を検証するための客観的な指標を設定し、需要者にとっても安心した取引が可能な環境を確立します。
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