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2021.08.28

【セミナー開催レポート】ソトコト×ランドネ 編集長対談!メディアでつながる関係人口~SDGs的ローカルファンの作り方~

ピークス株式会社と株式会社sotokoto online共催で「ソトコト×ランドネ編集長対談!メディアでつながる関係人口〜SDGs的ローカルファンの作り方〜」ウェブセミナーを、2021年7月29日に開催しました。 近年、地方圏は人口減少・高齢化により、地域づくりの担い手不足という課題に直面しています。そこで、移住した「定住人口」でもなく、観光に来た「交流人口」でもない、地域と多様に関わる「関係人口」への注目が高まっています。 今回のセミナーでは、未来をつくるSDGsマガジン『ソトコト』編集長・指出氏と、自分らしいアウトドアの楽しみを探す人に向けた専門メディア『ランドネ』編集長・佐藤のそれぞれが、持続的なローカルファンの作り方やその先について、具体的事例とともに語りました。

『ソトコト』流関係人口の作り方とは?

まずは、未来をつくるSDGsマガジン『ソトコト』の編集長・指出一正氏にお話を伺いました。

「コトアカデミー」という関係人口育成の講座や、環境省から依頼を受け、SDGsをわかりやすく伝える「SDGsローカルツアー」など、町づくりや地域づくりに興味のある人と地域をつなげるといった、楽しみながら自分の未来を考え、集まる場所を作るのが『ソトコト』の事業のひとつだと考えているそうです。

多くの講座を開催し、地域を盛り上げる指出氏が講座を設計するうえで大事にしていることは何なのでしょうか。
イワナとタナゴ
魚が大好きだという指出氏は、サクラマスとイワナとタナゴという魚が生息する地域から、地域の豊かさを紐解いているといいます。

「地域に300~400年続く味噌・醤油蔵があったり、若い人がUターンをして、リノベーションで新しいコワーキングスペースを作るようなところには、だいたいこの3種類の魚がいます。それは、この生き物が生きられるだけの素地や豊かさを創出できるような形を、これまで受け継いできた場所なので、東京では出会えない関係性に出会うことができるのです。関係人口の講座も、そういった考え方にのっとって設計しています」

関係人口を学ぶ講座を開くことで起こること

関係人口という考え方は、2012年あたりから始まりました。その起点となったのが、首都圏在住で島根県の地域づくりに関心を持つ方を対象とした「しまコトアカデミー」。
コトアカデミーの説明
10年目となる「しまコトアカデミー」の一期目からメイン講師を務めている指出氏は、「『ゆるくふわっと地域に関わってみないか』というような講座で、とにかく楽しくて面白いんです。卒業生含め300名以上の受講者がいて、コミュニティーとしては600名くらいになっています」と話します。

指出氏は、このほかにも約700名が参加する、福島県郡山市という街を面白がる「こおりやま街の学校」学校長、高知県津野町の四万十川源流点で開かれた「地域の編集学校」メイン講師、さらに、良品計画から依頼を受け社内のメンバーに地域を編集するという視点を伝える「暮らしの編集学校」校長も務めています。

『ソトコト』の講座事例「たなコトアカデミー」(和歌山県田辺市)

「たなコトアカデミー」は首都圏に住む方々と田辺市がつながり、田辺のみんなと町づくりを広げていく講座です。また、田辺市主催の「たなべ未来創造塾」があり、20〜40代の地域の若者が参加しています。そのメンバーと講座の受講生が仲良くなることで、町の新たな魅力を発見し、地域のメディアが取り上げてくれることも。お互いに応援し合える関係性を築いているのです。

地元や故郷を持たない若い世代からは、「親戚のお兄さんやお姉さんができたようで嬉しい」という感想がたくさん来るのだとか。そして、ワーケーションの制度を使い、講座以外でも田辺市に自発的に通う若者が現れるようになったとのこと。
おいでらよいこらよ
デザインが得意な受講生は自分でデザインやキャッチコピーを考え、田辺のHPやFacebookページを制作。さらに、「たなコトアカデミー」の受講生たちが柑橘農家や梅農家とともに、年に数回、国連大学前のファーマーズマーケットで、田辺の産品を売るブースを出すそう。最初は赤字でしたが、今は黒字に。売上金でその後みんなで飲みに行くのが通例なのだとか。

こうした関係性を「関係人口の一番楽しい所かもしれません。その町に住んではいないけど、町の事を東京や首都圏から考えてくれる20~30代の若者が現れるということは、僕たちがやってる講座の基本だと思います。」と指出氏は語ります。
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