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年末の大掃除がSDGsの取り組みになる!

面倒な年末の大掃除が例年よりも短時間で、しかもピカピカに仕上がるなら? その掃除がSDGsの取り組みになるなら? 清々しい気持ちで新年を迎え、いい年になること間違いなしです!


お掃除はもっとかんたんで、環境にやさしくできるはず。年末の大掃除を迎える前に、私たちの生活の一部である「掃除」について取材しました。今回はハウスクリーニングで20年以上の経験を持つ掃除のプロでもあり、「技職人魂シリーズ」として洗剤の開発・販売を行っている「株式会社允・セサミ」の代表取締役である山口崇翅さんに伺いました。

しつこい汚れに掃除の3つのポイント。知識、経験、道具が必要。


ソトコトNEWS 長年、賃貸物件の清掃を行ってきた掃除のプロとして、また、TBS系列の人気番組『がっちりマンデー!!』で取り上げられた洗剤「技職人魂シリーズ」の開発者でもある山口さんに、私たちにとって身近な掃除のことと、SDGsの達成について教えてもらおうと思います。本日はよろしくお願いいたします。


山口社長(以下、山口) よろしくお願いいたします。
さっそくですが、新築された部屋の掃除はすごく簡単ですよね?短時間で簡単な掃除でピカピカになります。SDGsの視点から掃除を考えると、これがベストの掃除です。なぜならほとんど水や電気などの資源はほとんど使いませんし、洗剤も使用しなくて済むでしょう。そしてなんといっても掃除に費やす時間が短くて済みます。このような掃除を実現するには、「こまめに掃除をすることがポイント」なのですが、それができれば苦労はしませんよね(笑)。


ソトコトNEWS こまめな掃除が一番難しいので、それ以外の解決策を知りたいわけです。掃除のプロでもある山口さんに、その解決策を教えて頂きたいです。


山口 こまめな掃除ができないということは、「蓄積された汚れを落とす掃除」になります。いわゆる「しつこい汚れ」というやつです。このしつこい汚れを落とすために必要なことは3つ。1つ目は掃除の知識。これは掃除の仕方だけではなく、汚れ自体の知識だったり、その汚れが発生している素材の知識だったり、洗剤の成分に関する知識など、ありとあらゆる知識です。2つ目が掃除の経験です。さまざまな場所のさまざまな汚れをキレイにしてきたという経験ですね。そして3つ目が、高性能の道具、つまり洗剤です。掃除のプロは、掃除の知識と経験によって、たいていの汚れは落とせます。でも掃除のプロでないならば、道具に頼って、落ちる洗剤を使うのが手っ取り早いです。料理もゼロからはじめるよりも、「○○のもと」のようなものを使うことからはじめたほうが、簡単においしい料理を作ることができますよね。慣れてきたら調理の仕方を少しずつ身につけていけばいいのと同じように、掃除も最初は道具に頼り、それから汚れごとの掃除の仕方を身につけていけばいいのです。そうすれば、すぐにしつこい汚れでも短時間でキレイにすることができるようになりますよ。


ソトコトNEWS その洗剤について伺いたいのですが、「洗剤を使って掃除をすると、地球環境によくない」というイメージを持っている人が多いと思うのですが、洗剤メーカーとして、使用する成分などには気をつけているのでしょうか?


山口 洗剤には「混ぜるな危険!」と大きく書かれていたりしますし、使用されている成分も、聞いたこともない成分名が書かれていますので、「なんとなく、洗剤は地球環境によくない」というイメージを持たれていると思います。しかし、現在の日本で使用されている洗剤は、浄化施設を通せば問題ない成分を使っていますので、市販の洗剤で使用されている成分は、地球環境という観点からはほとんど問題のないものばかりです。


ソトコトNEWS 確かに、洗剤の成分に関する知識はほとんどありません。知っているのは界面活性剤くらいです(笑)


山口 界面活性剤は、水を含むことによって汚れを剥がす成分です。親油基(水と仲が悪く、油などとなじみやすい)と親水基(水となじみやすい)を合わせ持つので、乳化作用によって油汚れなどを「水に馴染ませて包み込んで取る」ものです。界面活性剤は素材としては安いので、価格の安い洗剤には界面活性剤を多く使っているものが多いです。


ソトコトNEWS どのくらい使われていると、多いと言えるのですか?


山口 おおよその目安ですが、15%くらい含まれているものは多いです。ちなみに衣類用の洗剤だと50%を超えるものもあります。高機能洗剤といわれているカテゴリーの洗剤は、界面活性剤を少ししか使っていませんので環境にもやさしい洗剤です。その代わりに、「助剤(洗浄を助ける素材)」を多く使っています。「汚れを根こそぎ取り除く」ための機能ですね。高機能洗剤は助剤のような高い素材を多く使用しているので、どうしても値段が高くなってしまうのです。


ソトコトNEWS 人体への影響はどうですか?


山口 成分によっては、肌荒れをおこしたりするものもありますので、洗剤ごとに決められた使用方法を守ることは絶対に守ることです。使用方法や注意事項を守って正しく使えば、地球環境にも人体にも影響はありません。ちなみにうちの洗剤は、掃除のプロが毎日現場で何十年も使用してきていますが、まったく人体に影響はありません。その洗剤を一般の方が、掃除のときに使用するのであれば、さらに安全であると言えますよね。

プロでない人が汚れを落とす手っ取り早い方法は、「いい道具を使うこと」


ソトコトNEWS 自分たちの清掃業務(賃貸物件の掃除)で使用するために、自分たちで洗剤を開発したと伺ったのですが。


山口 私は「洗剤メーカー」ではなく「清掃業者」として起業しました。プロの清掃業者に求められていることは、「どんな汚れも短時間で落とすこと」です。どんな汚れもしっかりと落とし、仕上がりに満足してもらえることが第一。賃貸物件のオーナーさんのためにも使う水は最小限にすることを考えて仕事をしていましたので、結果的にSDGsの活動につながっています。そして、掃除を短時間で済ませることで、受注できる案件を増やすことが第二です。そのために必要なことは、掃除の知識+道具の性能+経験だと思います。プロの掃除人として掃除の知識と経験はありましたから、足りないのは「短時間で汚れを落とせる洗剤」だったのです。そこで、自分が仕事で使うために、ベストな洗剤を開発したのです。

ソトコトNEWS 掃除のプロが、現場で使える最高の道具を開発したんですね。製品開発では、実際の汚れを使ったりしたんですか?


山口 はい。賃貸物件のオーナーさんや管理会社さんにお願いして、汚れがひどくて破棄するものや交換するものを貰い、風呂、トイレ、壁紙、床、シンクなどなど、あらゆるホンモノの汚れを使ってきれいになるかテストしました。これが強みですね。また、「短時間でしっかりと汚れを落とす」こともポイントでした。なぜなら、賃貸物件のリフォームは予定通りに進むことが少なく、リフォームの一番最後に行われる掃除のところにしわ寄せが来ます。ひどいときには、引っ越してくる当日になってやっと掃除ができるというケースもありました(笑)。時間が無いからといって、汚れをきちんと落としていなかったらクレームになります。特に繁忙期は案件が多いので、パートやアルバイトを雇うことになります。しっかりと汚れを落とせる強力な洗剤があれば、経験の少ないパートやアルバイトでもプロ並みの掃除ができる。これも、自分で洗剤を開発しようと思ったきっかけのひとつでもあります。「誰が使っても汚れを落とせる洗剤」であれば、誰でもバイトやパートで雇えますから。


ソトコトNEWS その掃除のプロが現場で使用していた洗剤を、「技職人魂シリーズ」として一般向けの商品にしたのは、何がきっかけだったんですか?


山口 『がっちりマンデー!!』に出演した後の反響でも確信したのですが、みなさん、本当に汚れに困っている。正しくは、汚れを落とせなくて困っているということです。掃除のプロでない人が汚れを落とす手っ取り早い方法は、「いい道具を使うこと」ですから、自分たちが現場で使って効果を得ているものを、一般の人にも使ってもらおうと思ったのがきっかけです。


ソトコトNEWS 年末の大掃除シーズンや年度末に合わせて、本格的にスーパーマーケットでの販売を開始したのは、それが理由ですか?


山口 はい。今回はスーパーマーケットのお客様のニーズに適した新商品も投入し、大手スーパーの西友さんで販売をしています。また、西友さんの店舗によっては特設販売コーナーを作って頂いているので、たいへんありがたいです。かなり目立ってますよ。そもそもスーパーマーケットのお客様は、基本的に食料品をメインに買いに来ます。洗剤などの日用品は「ついで」という方が多いのですが、「短時間で汚れが落ちる。掃除が楽になる」という経験をして欲しくて、プロ仕様の洗剤をついでに買ってもらおうという狙いがあります。
スーパーマーケット向けの新商品 350mlタイプ(協力:西友荻窪店)

スーパーマーケット向けの新商品 350mlタイプ(協力:西友荻窪店)


ソトコトNEWS 時短は、忙しい人にとってありがたいですよね。


山口 そうなんですよ。忙しい人にこそ使って欲しいです。短時間で掃除が終わってキレイになれば気分もいいですし、掃除以外のことに使える時間が増えます。最初にお話ししたように省資源、省エネになりますから、身近なところでSDGsを実現できます。


ソトコトNEWS デメリットは、洗剤代が高くなることくらいですか?


山口 通常の「技職人魂シリーズ」は500㎖で1,000円を超えるのですが、今回、西友さんで販売するのは、中身は変わらず、容量を350㎖にして価格を1,000円以下にしました。女性にとって取り扱いやすい重さになっています。500㎖は意外と重いんですよね(笑)また、毎日掃除するであろうお風呂にかんしては、メンテナンス(ガッチリ落とした後の日々の掃除)を目的とした「オーグバス(Augbath)」という新しいラインナップも販売します。「技職人魂シリーズ」のお風呂用洗剤でガッツリと汚れを落とした後は、日々のお風呂掃除は「オーグバス」で楽に済ませる。汚れを蓄積させないことが大事ですからね(笑)
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