助成金の内訳は、特定非営利活動法人とくしまコウノトリ基金に17万ドル(約2,000万円)、特定非営利活動法人雨水まちづくりサポートに15万ドル(約1,700万円)、特定非営利活動法人雨水市民の会に14万ドル(約1,600万円)です。*1
*1 雨水まちづくりサポートの助成金は3年間の総額、その他2団体の助成金は4年間の総額となります。
グリーンインフラとは、米国で発案された社会資本整備手法の一つで、自然環境が有する多様な機能を様々な課題解決に活用するという考え方です。近年、米国や欧州を中心に取り組みが進んでおり、日本でも国土形成計画(平成27年8月閣議決定)、第4次社会資本整備重点計画(平成27年9月閣議決定)において、「国土の適切な管理」「安心・安全で持続可能な国土」「生活の質の向上」「人口減少・高齢化に対応した持続可能な社会の形成」といった課題への対応の一つとして、グリーンインフラの推進が盛り込まれています。
参考:国土交通省 総合政策局 環境政策課 「グリーンインフラストラクチャー~人と自然環境のより良い関係を目指して~」 平成29年3月作成 (
https://www.mlit.go.jp/common/001179745.pdf)
コカ・コーラシステムでは、水資源保護をサスティナビリティー戦略における優先事項の一つとして捉え、製品製造過程における水使用量の削減、工場排水の管理、水源域における涵養活動などを通じ、持続可能な水資源の利用に取り組んでいます。こうした従来の活動に加え、今回のTCCFによるグリーンインフラ活動の助成では、地域社会とのさらなる強固なパートナーシップを通じ、大雨や豪雨による被害の防災・減災や、バリューチェーン全体における水資源の持続可能な利用、生物多様性の保全といった、水にまつわるより広範囲な課題解決への貢献を目指します。
今回、TCCFによる助成対象となった3団体が取り組む活動は下記のとおりです。3団体はそれぞれ異なる地域で異なる手法を用いてグリーンインフラ活動とその効果検証に取り組み、成功事例を全国へ発信します。
■特定非営利活動法人とくしまコウノトリ基金 (https://www.t-stork.jp)
徳島県内の耕作放棄農地を活用した水環境の創造
特定非営利活動法人とくしまコウノトリ基金は、日本国内では1971年に野生絶滅した国の特別別天然記念物でコウノトリの野生復帰と、豊かな水環境をすみかとするコウノトリとの共生による地域活性化を目的として活動しています。とくしまコウノトリ基金への助成金は、農地を活用した水環境の創造に使用されます。全国で問題になっている耕作放棄地、主に水田を豊かな水環境に再生し活用することにより、地域活性化の一つでもある農業と人の賑わいづくりや水辺の生物の多様性にも貢献することができます。