みらいを えらべる ものがたり『えらぶっく』とは
『えらぶっく』は、世代を問わず親しまれている「ももたろう」「さんびきのこぶた」「アリとキリギリス」を題材に、SDGsの考え方に触れながら結末を自分で作り上げていくデジタル絵本です。
『えらぶっく』では、物語の途中にある分岐点で読者自身が次の展開を選び、その選択によってストーリーと結末が変わります。それぞれの選択肢はSDGs17の目標に紐づいており、楽しみながらSDGsの考え方に触れる機会と、「未来は自分たちの手で変えられる」という原体験の提供を目指しています。(URL
https://era-book.com/lp/)
公開3ヵ月レポート概要
『えらぶっく』を体験した子どもたち、ならびに5歳~小学校3年生の子どもを持つ保護者へのアンケート結果を以下にまとめました。また、子どもたちの創造・表現を応援するプログラムを300以上提供するNPO法人CANVASの代表であり、デジタルえほんアワードの審査員でもある石戸奈々子氏からもコメントをいただきましたので、ご紹介します。
調査概要①
調査対象:『えらぶっく』を体験した子どもたち
調査方法:ワークショップ後アンケート、ならびに『えらぶっく』サイトからの任意回答
調査期間:2022年4月9日~7月20日
回答者数:153名
調査概要②
調査対象:5歳~小学校3年生の子どもを持つ保護者
調査方法:インターネット調査
調査期間:2022年7月4日~7月11日
回答者数:SDGsについてあなたご自身に関するアンケート(443名)
『えらぶっく』についてあなたご自身とご家族に関するアンケート(442名)
1. 子ども向けアンケート結果概要
『えらぶっく』を体験した子どもたちへのアンケートでは、8割以上から「たのしかった」という回答を得られました。
また『えらぶっく』を通して「SDGsのことがわかった(79.7%)」「SDGsについて考え方が変わった(69.3%)」と回答があり、SDGs教育コンテンツとしても一定の役割を果たせていることがわかりました。
「SDGsについてどのように考え方が変わりましたか?」という質問では、半数以上から「自分の生活や行動が未来に関係あると思うようになった(51.4%)」と回答があり、自分たちの未来が現在の行動の積み重ねによって作られるという手応えを得るきっかけにもなっているように見受けられます。
2. 保護者向けアンケート結果概要
5歳から小学校3年生の子どもを持つ保護者を対象にしたアンケートでは、ご家庭でのSDGs教育に興味を持っている7割以上の方から「『えらぶっく』を子どもに体験させたい(70.2%)」という回答をいただきました。