SBTになじみのない方にとっては、どれくらい進んでいるのか?日本の企業に浸透しているのか?自社でも取り組む必要があるのか?という、疑問がわくのではないでしょうか。
2021年9月17日時点で、世界のSBT認定取得企業は1,809社です。そのうち、日本の企業は133社です。133社のうち、野心的とされる気温上昇を1.5℃に抑えることを目標にしている企業は、弊社を含めて59社のみです。
また、環境省が2021年8月24日時点の数値として公表した内容によると、その時点でSBTを取得していた日本企業125社のうち中小企業と位置づけられるのは28社(22.4%)のみでした。
中小企業庁のデータによると、2016年における日本の企業数は359万社で、そのうち中小企業は358万社です。つまりSBTの認定を得た162社は、非常に少ないと言えるでしょう。
■SBT取得企業の一覧
https://sciencebasedtargets.org/companies-taking-action
■環境省の資料(2021年8月24日時点のデータ)
https://www.env.go.jp/earth/ondanka/supply_chain/gvc/files/SBT_joukyou.pdf
■中小企業庁の資料
https://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/2020/chusho/b1_3_1.html
*1:SBTイニシアチブは、国連グローバル・コンパクト、CDP、WRI(世界資源研究所)、WWF(世界自然保護基金)が共同で設立したイニシアチブ。産業革命前からの気温上昇を2℃未満に抑えるための科学的根拠に基づいた目標の設定を企業に働きかけています。
*2:
スコープ1:事業者自らによる温室効果ガスの直接排出(燃料の燃焼、工業プロセス、車両等)
スコープ2:他者から供給された電気、熱・蒸気の使用に伴う間接排出
*3:スコープ3:その他の排出(製品の使用・廃棄、輸送、従業員の出張・通勤、投資等)