自分にできるジーズなアクションはとてもちっぽけで、この程度で本当に地球に優しいの? この程度で貢献していると言えるの? と疑問と不安を抱えながら牛歩の歩みレベルでじわじわっとジーズに歩み寄っている日々。
ジーズ意識の温度差はあっても、きっと似たようなジーズ仲間もたくさんいると信じている。
そんな、高からず低からずの心もとないわたしのジーズ意識なんだけど、自分のまわりはどんなかな? と気になったりもする。
そんなときは友達に「なんか、ジーズしてる?」と、意識調査気分で聞くことにしている。
家族構成や生活環境によって異なるけれど、節電、節水に始まって、フードロス、生ごみ関連など、日常生活において、友達がどんなジーズ意識を持っているのか興味があるし、簡単にできることなら今日からだってマネしてすぐ取り入れられるしね。
先日も友達との会話中、わたしは意識調査隊に扮していた。
「SDGsってあるでしょ。なにか意識してやっていることとかある?」
「ん? なにそれ」
えっ、ジーズをご存知でない? まさか知らないとは思わなくて一瞬フリーズしてしまったのだけど、わたしが知るかぎりのことを簡潔に説明してみたのだけど「へえ〜、知らない。そんなのがあるんだ」と、どこ吹く風。
ここであきらめて話題を変えても良かったのだけど、こうなったらなにがなんでも彼女の中からジーズめいたものを見つけ出そうと、街頭で捕まったら面倒なしつこいアンケート調査員のごとく根ほり葉ほり聞き込んだ結果はというと。
「マイ箸とかマイフォークは持ち歩いているけど、そういうこと?」。
そ、そうです! そういうことです!
彼女から小さなジーズを引き出せた達成感を味わっていたわたしだが、しまった! わたしはそのジーズを取り入れていない。さらに、別れ際に彼女のバッグからマイボトルのヘッドがひょっこり見えて「それそれ! それもジーズ!」と、心の中で叫びながら、ジーズを知らずしてエコな取り組みを実践していた彼女と、ジーズ足らずの自分との意識の差にモヤモヤする調査隊なのだった。