名古屋グランパスは2025年6月、SDGsアカデミー「在留ブラジルキッズプロジェクト」において、 SROI(社会的投資収益率) の実証実験を行い、2024年度分の活動が生み出した社会的価値を金額に換算しました。その結果、投入した資源に対しておよそ4.48倍の価値を創出したとの算出がなされたそうです。
このニュースを知ったとき、私は「支援をしたら終わり」ではない、支援の“結果”を問う姿勢の強さを感じました。数字に落とすことで見えてくる課題と可能性は、地域活動・社会貢献を語る上でとても重要な土台になるからです。
“見える化”がつなぐ対話と責任
ここで注目すべきは、SROI という手法を取り入れた点です。支援活動の効果を数量化して可視化することで、関係者や支援を受ける側、また社会全体が「このプロジェクトには意味があったか」を共に考える材料を持てる。言葉だけで評価が曖昧になりがちな社会貢献を、より対話可能なものに変える力があります。
けれども、「見える価値」は万能ではありません。子どもたちの学びや心の変化、参加意欲や信頼関係の構築など、数値化しづらい部分もまた大切です。だからこそ、根底には「プロセスを公開し、問い合う」姿勢が不可欠だと私は思います。
ソトコトラボがこのニュースから描きたい未来
この動きを受けて、私たちソトコトラボが目指したいのは、支援/共創プロジェクトを「発信+参加の場」に育てていくことです。グランパスの数字をただ紹介するだけでなく、「なぜその数字になったのか」「どこに解像度のズレがあるか」「次に何を問い、動かすか」を記事で追いかけたい。
また、バーチャルオフィスの視点から考えると、こうした地域社会との掛け合わせはオンライン空間とも相性がいい。遠隔拠点を通じて、支援者・子どもたち・教育者が距離を超えて架け橋をつくる設計ができるはずです。
私はこのプロジェクトを、名古屋発の共創モデルとして育てたい。「支援する/支援される」ではなく「ともに価値をつくる」未来を、読者のみなさんと共に描いていきたい。数字から始まる物語を、私たちなりの問いと響きで紡いでいこう。

