ソトコトNEWS 沖縄のIT産業が大きくなっている実感はありますか?
真嘉比 そうですね、最近は大きくなってきています。沖縄県自体が戦略的にIT産業の強靱化を進めており、企業誘致も含めたさまざまな取り組みをしています。
ただ、日本のIT業界には開発の下請けを沖縄などに外注する「ニアショア」という用語もあるように、「人件費が安いから沖縄に外注する」という実態もあります。やはりそこを改善していかないと、IT産業を大きくしていっても、低賃金労働者を大量に増やすことになってしまいます。
沖縄県では「稼ぐ力」をテーマにした「万国津梁会議」が開催されています。私自身も委員を努めているのですが、そこではどういった業界業種やどういった人材を沖縄県内で育てていかなければいけないのかを話しています。その甲斐もあって、最近ではITを稼げる産業に育てていこうという動きがでてきています。実際にIT人材も増えてきていると実感しています。
ソトコトNEWS 「沖縄×ちゅらデータ」と考えた場合、どのようなビジョンで企業を成長させようとお考えですか?
真嘉比 弊社では自分たちの会社だけで成長していくというよりは、「変わらなくてもいいや」と考えている周りの会社にも、影響を与えるような動き方をしていきたいと考えています。
「ちゅらデータ」という会社をもっともっと存在感のある会社にして、より影響力を高めていくことに注力していきたいですね。
また、私たちが創っていきたい世界観を実現するには、データ分析という領域に限らず、他の会社を巻き込んでいかなければなりません。
そして、そのために必要となる人材も沖縄に増やしていかなければいけません。そこには弊社ができることがたくさんあると思っています。
他の会社を巻き込みながら、しっかりと人材を育成していくという点で「ちゅらデータ」が協力していきながら、「沖縄のOne Team」にしていくくらいの勢いを目指していきたいです。
ソトコトNEWS 沖縄だけでなく、沖縄以外の企業も含めて巻き込めるといいですね。
真嘉比 そうですね。おそらく四国や九州でも同じように考えている企業はいると思います。将来的にはそういった企業も巻き込みながら、日本全国の地域格差をなくしていきたいです。東京や大阪でなくても、どこでも働けるといった世界観が広がっていくことはものすごく素敵だと思うので、ちゅらデータがその原動力になっていけたらと思っています。
ソトコトNEWS 本日はありがとうございました。
ちゅらデータ
https://churadata.okinawa/