ソトコト広報室

[ソトコトSDGsアワード2021]小さなアクションが社会を変える。エネルギーとの関わりを通して、もっと豊かに、もっと楽しく。


スマートメーターを通してエネルギーとの関わり方を見つめてほしい。その先にあるのは環境への配慮や無駄のない豊かな生活。サステナブルな社会を“当たり前の社会”に。
100年以上にわたり電気計量器の製造・販売を通して、エネルギーと関わる大崎電気のSDGs目標達成に向けた多様な取り組みが、ソトコトSDGsアワードを受賞しました。
環境意識が芽生えたきっかけは何か、また未来を担う次世代へのメッセージなど、代表取締役社長の渡辺光康さんに、ソトコトNEWSプロデューサーの浅井が伺いました。


見えない電気を「見える化」することで気づく。 持続可能な社会実現へのヒント

大崎電気工業株式会社 代表取締役社長 渡辺光康(写真右)
ソトコトNEWSプロデューサー 浅井あさこ(写真左)

ソトコトNEWS浅井(以下、浅井)  大崎電気は、インフラ企業として省エネ活動を始め、様々取り組まれてきました。今、大崎電気が取り組んでいるSDGsの活動について教えてください。


大崎電気工業㈱ 渡辺(以下、渡辺) 電気が今、どのくらい使われているのかを見える化できる、スマートメーターと呼ばれる電力量計を通して、地球に優しいエネルギーの使い方を提案できるのではないかと考えています。
 東日本大震災で電力供給が止まり、私たちは「電気は、当たり前にあるものじゃないんだ」という意識に変わりました。単にエネルギーをセーブするということではなく、電力消費量が大きい時間帯などを知り、エネルギーマネジメントにつなげる。その中で、どれだけ電気の無駄をなくすか、環境に対して負荷を抑えて優しく使えるかを、スマートメーターは数字で表現してくれます。測ることを通して、エネルギーに対する意識を持ってもらうことが大切ですね。
 そのようなエネルギーへの意識を未来を担う子どもたちにも知ってほしいと、小学校などへの出前授業なども行っています。先生役として私も子どもたちに電気に対する知識や関わり方を伝えています。

SDGs活動のきっかけは、5Sの精神から。背伸びしないSDGsを目指そう


浅井 創業100年の間、どんな場所でも、例え停電があろうが「間違いなく」電力量を測る。培われた技術があるからこそ、できることが大きいですね。
大崎電気がSDGsに取り組むきっかけはどのようなことから始まったのでしょうか。


渡辺 SDGsのきっかけ…。そう考えると今から思えば私が30年前に、埼玉事業所の工場長を務めていた頃の取り組みが最初の一歩だったかもしれませんね。
埼玉の工場は、昭和30年代に建てられた古いものでした。工場の裏の従業員用トイレは汚く、休憩所もひどいものだった。手を洗うのも不便で、本当に昔ながらの工場という感じでした。

そこで私が最初に手掛けたのが「5S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)」と呼ばれる活動です。汚さないという道徳心が生まれるためには、やっぱり周りがきれいじゃなきゃいけない。いたずら書きのあったトイレを改装、休み時間にゆっくりできるよう休憩室も全部きれいにしました。大きな工場だったため結構な出費となり、「こんなことしても一銭にもならない」とも言われましたが、これが大崎のSDGsの始まりじゃないかなと私は思います。

みんなと共有できるきれいな会社を目指し、ネズミ色だった作業服を薄いクリーム色に変更しました。「油で汚れたらどうするんだ」との声もありましたが、汚れてもいいという考え方ではなく、汚れが出ない工夫に向けて意識を変えてほしかったのです。『汚れない』の先には『汚さない』があり、それは結果的に環境を守ることにもつながっていく。こうして意識を少しずつ変えていくことが私の最初の仕事でした。

そうこうするうちに社員が、「うちのトイレきれいなんで是非見ていってください」と取引先やお客さんに胸を張って言うようになったんです。だんだんと自分たちで考えて、自然と行動する流れが生まれました。
メジャーリーグの大谷翔平選手がグラウンドのゴミを当たり前のように拾うように、工場もゴミ一つ落ちていない環境を作ろうとみんなが自然と意識し行動しています。

実は、『SDGs』という言葉を社内で聞いたのは、そんな埼玉事業所の人たちからが始まりでした。


浅井 工場の従業員から?それは、現場の意識が高いですね。いつごろのことでしたか?

渡辺 ちょうどSDGsが国連で採択されて間もないころです。お恥ずかしい話、勉強不足で私はまだSDGsについてあまり知らず、帰ってすぐに調べました。埼玉事業所の方々のように、これからも前向きな意識を共有しながら、小さくても泥臭くてもいい、自分たちが今できる“背伸びしないSDGs”を目指そうと決めました。
汗水を流して何か一つ前に進める。そんな毎年の積み重ねでレベルが上がっていくようなアクションを続けていきたい。それが本当の意味でのSDGsの活動だと思っています。

みんなに知ってもらうことを大切に。これからも発信を続けたい


浅井 社長自ら子どもたちへの出張授業を行っていますね。子供たちの反応はどうでしたか?


渡辺 今年、東京都港区にある『ローラス インターナショナルスクール オブ サイエンス初等部』で授業を行いました。子どもたちがとにかく純粋なんですよね。そんな純粋な彼らに、エネルギーに関する正しい知識と感覚をアドバイスできればと思い教壇に立ちました。本当の意味で地球を汚さないとはどういうことなのか、みんなで考えようと。今後も、エネルギーとの向き合い方を、様々な年代の子どもたちに伝えていきたいと思っています。

環境保護への正しい感覚や知識を身につけてもらうために、100点満点の回答があるわけではないけれど、電力という生きるためのインフラに関わる企業として、お手伝いはできるかもしれない。大崎電気としても、これからさらに発信力を高めていきます。ソトコトの発信力を借りて一緒に表現できることがあれば良いですね。みんなに見てもらうことが大切。笑われたっていい、それが社会貢献の一端を担えるのであれば、活動した方が勝ちだと私は思います。
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