ソトコト広報室

NTTPCコミュニケーションズ主催のもと、2020年にAIに特化した大学院としては国内初となる人工知能科学研究科を開設した立教大学と、社会に貢献する技術人材の育成に力を入れている東京電機大学、そしてAI市場をリードする先進企業各社のコラボレーションによって実現した産学連携イベント「AIイノベーションアワード 2022」。
本イベントの集大成となるビジネスアイデア&プログラミングコンテストの表彰式が2022年4月16日、東京都豊島区の立教大学池袋キャンパスにて開催されました。

「AIイノベーションアワード2022」は、未来のAI業界を担う学生に向け、産学が共創してAIの社会・ビジネス実装に向けた「学びの場」を提供することを目的に開催されました。

本アワードは、NTTPCが運営するAIコラボレーションプログラム「Innovation LAB」に加盟する立教大学と東京電機大学、AI企業各社(ニューラルポケット株式会社、株式会社モルフォ、株式会社アイデミー、株式会社ギャラクシーズ)の協賛のもと、「学生向けAI企業セッション」と「ビジネスアイデア&プログラミングコンテスト」の2部構成で実施されました。
 
学生たちから生み出された新たなAI活用法に審査員たちも興味津々。学生たちは日常生活を豊かにさせる身近なアイデアから、大きな社会課題解決に向けたビジネスプランまで柔軟な発想を武器にコンテストに挑戦しました。

栄えある最優秀賞は東京電機大学のチーム「AID」が作成した『物語を”伝える”ためのAIによる全自動挿絵生成システム』が受賞。トロフィーとともに賞金100万円が贈られました。

本記事では、イベントレポート後編として「ビジネスアイデア&プログラミングコンテスト」表彰式の模様をレポートします。


※前編「AI企業セッション編」はこちら

AIを駆使して難題に挑戦。試行錯誤の経験こそがイノベーションの原動力

開会にあたり、審査員を務める内山泰伸氏(立教大学院人工知能科学研究科委員長・専任教授)は「短期間でここまで素晴らしいアウトプットを出せるとは驚きでした」と学生たちの取り組みに賛辞を贈るとともに、「議論しながら研究開発すること自体に価値がある。本コンテストが貴重な経験の場になってくれればうれしい」と今後の活躍にエールを送りました。

コンテストでは、2月から約1ヶ月半の間、AI/IoT技術の新たな活用・応用をさらに加速させるために取り組むべき「実社会のリアルな課題」に対するビジネスアイデアやAIアルゴリズムを募集。立教大学・東京電機大学の学生計16チーム66人が参加し、協賛するAI企業および大学から課された下記4つの課題から思い思いにテーマを選択し、チームメンバーと共に3月末の成果発表に向けて取り組みました。

『「人々の幸せ」を生むスマートシティを創ろう』 ー 出題:ニューラルポケット株式会社

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「人々の幸せ」をキーワードに、スマートシティに関連した
ビジネスアイデアを企画せよ。実際にAIモデルやデモアプリを
開発するなど、アイデアの具現化に取り組むことを期待する。

『Obstruction Free Photography 2022』 ー 出題:株式会社モルフォ

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柵越しの風景写真の画像を使って
柵を除去するアルゴリズムを開発せよ。

『2030年SDGs達成に向けてAIを活用しよう!』 ー 出題:株式会社アイデミー

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SDGs17個の目標のうち1つを選んで
「画像認識」や「自然言語処理」など
AIを活用して課題を解決するサービス・
ビジネスアイデアを立案・作成せよ。

『江戸川乱歩作品をAIで読み解く』 ー 出題:立教大学・東京電機大学

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青空文庫で公開されている江戸川乱歩作品から
1タイトルを選び、任意の場面に関する挿絵をAIで生成せよ。

【最優秀賞】目指したのは作品の世界観までも読み解くAIシステム

最優秀賞に選ばれたチーム「AID」(鏡川悠介リーダー)は、『江戸川乱歩作品をAIで読み解く』を課題に選択。物語を“伝える”ための全自動挿絵生成システムを考案しました。

AIが挿絵の必要な場面を時代背景や世界観、キーワードなどを踏まえた上で選択、選ばれた場面をもとに複数枚の画像を作成し、文章との関連性や表現方法などの評価選考を経て最適な挿絵を決定します。場面選定、画像作成、評価をそれぞれの特性に適したAIを用いることで作業を最適化する試みが、多くの審査員から高評価を得ました。

コンテストを主催するNTTPCコミュニケーションズの工藤潤一社長は「AIを活用して江戸川乱歩作品を読み解き、文章に沿った挿絵を自動生成するというかなり難易度の高い課題でしたが、学生たちのアイデアにより本当にイメージ通りの挿絵が作成されており非常に驚きました。アルゴリズムも洗練されていて素晴らしい。今後の進化に期待が膨らみます」と学生たちのアイデアと成果に賛辞を送りました。

鏡川リーダーは「今回構築したシステムは、AIが複数パターンのアルゴリズムを用いて挿絵の生成を行い、各画像を自動的に評価して最も一致度の高い挿絵を選定するものです。開発に当たって画像処理やディープラーニングなど個々の技術を総合的に使うことがポイントでした。チームメンバーとともにこの受賞を喜びたいです。」と笑顔を見せ、今後の開発に向けての意気込みを語りました。
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